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農薬の危険性

  • blueboxantiagingfa
  • 2023年10月5日
  • 読了時間: 7分

更新日:2023年10月12日



日頃、私たちが食している野菜や果物にはどのような農薬が使用されているのか?専門の人や、よっぽど勉強されている方でなければ細かく理解することは中々難しいですよね。


「日本の野菜は高品質で安心安全」と言われる反面、「日本の野菜は海外で『汚染物』扱いされている」とも聞くと実際、どれが真実なのか?と不安になってしまいます。。。


科学の進歩によって昔よりも画期的な農薬が発明されている事は納得出来ますが、果たしてそれが野菜や果物、土壌や生態系に対する影響はより安全になっているのか?安心出来る未来への保証がしっかりあるのか?が気になり、大分偏りがちですが自身が思った事について共有します。



CONTENTS
















農薬はなぜ必要か

人工的に生産された植物は自然に生息する植物と違い、味や栄養素・収穫の効率性など生産者の都合に合わせた品種になるため、植物自身が身を守る能力に優れていなかったり、広大な土地でまとめて栽培する事によって病害虫からしてみればまさに楽園になってしまう問題が取り上げられます。


世界の人口が約80億人となれば農作物の生産も膨大な量になりますし、害虫駆除や土壌の病気対策・異常気象などに負けない植物を育てる為にはどうしても農薬が必要になると言うことです。


人類が食べる為には農薬が必要な理由も納得出来る点はありますが、結果人口が増えるほど更に土壌に撒かれる農薬の量も増えてしまう印象を感じます。。。



農薬汚染

このような事から世界では住居地域の拡大や農耕地の開拓等の理由で森林伐採が進めれ、近年の異常気象と合わさって土地の『砂漠化』が進んでしまっています。


そして、毒性の高い物質を含む農薬の過剰使用などが原因で、世界の農耕地の3分の1が農薬が長期的に残留してしまう危険性があると発表されており、主に南アフリカ・中国・インド・オーストラリア・アルゼンチン地域の干ばつや生態系の減少について深刻な問題となっています。

これに加えて寒冷地域や土壌炭素含量の低さといった環境要因が農薬の分解を遅らせる可能性がある他、大雨や洪水によって更に農薬の大規模な流出が引き起こされることが危惧されています。


人が食料を生産する代償として、土壌や人以外の生態系に多大な損害を与えてしまっている事がよくわかりました。。。




硝酸態窒素

肥料や農薬を一切使わず『奇跡のリンゴ』の自然栽培に成功した木村秋則さんが、外国人の農業関係者達に「日本は未だに硝酸態窒素が多く含まれた野菜を売っているのか?」と問いただされたという記事[参照:現代ビジネス]を読みました。とても興味深いです。


海外の農業関係者が揃って不安視する「硝酸態窒素」とは土壌中に含まれる無機窒素の1つで、植物が急速に根から栄養を吸収できる利点がある反面、大量に施肥されてしまうと土壌や野菜の中に残留するといった環境問題が叫ばれています。


もし硝酸態窒素を人が摂取した場合、主に消化管から速やかに吸収され血液に移行した後、腎臓を通じて尿として排泄されたり、唾液に交じり分泌されますが、残りの一部が体内の微生物と化学反応を起こす事で『亜硝酸態窒素』へと変わり、これが血液中のヘモグロビンの活動を阻害し頭痛や眩暈・呼吸困難・意識障害などを起こす懸念がある事や、発癌性物質の元となったり、糖尿病の恐れなどを引き起こす原因になるようです。

また野菜や果物以外にも井戸水やミネラルウォーターなどの地下水に含まれている事例もあるようなので、利用をされている方は安全な状態であるのか調べたほうが良いかもしれません。



しかし、品質も良く収穫量を増やすことを目的とする場合、野菜や果物にとって“窒素”は欠かせない肥料です。窒素は植物のアミノ酸やタンパク質・DNA・葉緑素(クロロフィル)の元となる重要な存在ですが、自然界における窒素循環だけでは足りない理由で、生産者は様々な種類の肥料を使用して栄養を補う必要があるのです。


この窒素が微生物などによって無機化され、土壌に取り込まれてアンモニア態窒素・亜硝酸態窒素・硝酸態窒素と3つの形に変わっていきます。

ここで重要な事は硝酸態窒素が飽和している土壌で植物を栽培した場合、植物は必要以上にこれらを根から吸収し蓄積し続けていきます。植物は光合成などの活動で硝酸態窒素を分解しアミノ酸へと変化し成長していきますが、分解しきれなかった硝酸態窒素はそのままの形状で蓄積していきます。 日本ではこの硝酸態窒素を過剰に摂取したままの野菜や果物が多く市場に流通されている事が理由で海外から危惧されているのです。


極論を言えば、自然栽培の野菜や果物のみを摂取することでこれらの問題は激減されるかもしれませんが、市場に出回る商品は化学肥料や農薬・除草剤が使われている野菜が大半になってしまうので、可能な限り有害な物質を除去できる調理法を調べる事や、信頼出来る農家さんや生産過程について詳しく説明できる農家さんを見つける事が良い方法かもしれません。




ネオニコチノイド

農薬の有害性について興味を持ちはじめたきっかけは、『ネオニコチノイド』という殺虫剤が原因で世界のミツバチが激減している可能性が問題視された事です。


別の記事でも書きましたが、ミツバチなど送粉者が絶滅してしまったら、80億人が食べる食料を供給する事は出来ないと思います。そして食料に続いて土地や生態系などの環境にも恐ろしい影響が現れてくるでしょう。


ネオニコチノイド系殺虫剤とは昆虫の神経伝達を阻害する仕組みで殺虫し、また殺虫可能な害虫の種類が多いという特徴があります。 これはタバコ等に含まれるニコチン物資が殺虫効果に適している事から応用し、化学構造式を少し変えて作り出した新たなニコチン類似物質になります。


水溶性が高く植物自体への浸透移行性に優れ、従来の農薬と比べて効き目が長い利点が農家側としても殺虫剤の散布回数を減らせるなどの都合が合い、1990年頃から使用が急増されたようです。


浸透移行性に優れている事から殺虫剤が植物の根や葉から吸収され植物体内を移行し、これによって葉自体が殺虫効果を持ち、その葉を餌にした害虫を殺すことを可能としています。[参照:国立研究開発法人産業技術総合研究所]

しかしこの水溶性が原因で田畑から河川、そして最終的に海へと移行してしまう環境汚染物質としての関心が高まっています。水環境へ浸透していく過程でウナギやワカサギの餌となる生物を殺傷し、間接的にウナギやワカサギを激減させていた可能性が指摘されています。


これを踏まえて、野菜や特に米などにはどれくらいのネオニコチノイドが含まれているのか考えるだけでもゾッとします。。。人や動物には無害で昆虫だけに特化していると謳われていましたが、試験の結果ニコチンとよく似た作用がラットの神経細胞で起きることが明らかにされ、子どもの脳への影響が問題視されています。




疑問に思ったら家族や友達に相談しよう

日本では市場に出回る野菜には虫食いが無いか?形や色は綺麗か?などに関しては厳しい規程がありますが、その割に農薬に対する基準は海外に比べて緩いことにとても疑問を感じます。 むしろ、少しくらい虫にかじられた野菜が育つ畑のほうが安心安全な証拠だと妙に納得出来ました。 もし土地や庭が少しでも余っているなら、この機会に自分自身や家族、友達の健康の為に家庭菜園を初めてみることも良いきっかけになるかもしれませんよね!


そして色々と参考に調べたところ、農薬が人体に及ぼす影響については賛否の意見がある事もよくわかりました。 真実は一体どちらなのか?は明確に判断できなかったし、どちらの詳細も納得出来る点はありますが、単純に虫だけが死んでしまう位の薬剤だとしても自分の体にはあまり取り入れたくないです。 [参照:AGRI FACT] [参照:衆議院]

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